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純谷吉松(Itoya Kichimatsu)


■1999年7月のニュース一覧
▼[1999.07.31]コネクト,EQ
▼[1999.07.30]誹謗中傷全面禁止!
▼[1999.07.29]六合目から見る,山頂晴れて
▼[1999.07.28]変わらぬペットの可愛がり方
▼[1999.07.27]検索結果は誰のもの?
▼[1999.07.26]プロトコルをめぐるどろどろ
▼[1999.07.25]リアル,っぽい
▼[1999.07.24]OFFということ
▼[1999.07.23]ワイヤレスワイヤードというアイディール
▼[1999.07.22]iBookに夢を乗せて大空へ
▼[1999.07.20]アザー,アナザー,コミュニケーション
▼[1999.07.19]ワイヤードに加わった新たな…
▼[1999.07.17]プロトコルの進化の先
▼[1999.07.16]心の壁を融かす方法
▼[1999.07.15]林檎の甘い訳
▼[1999.07.14]マイノリティーのためのワイヤード
▼[1999.07.13]プレステエミュのファイナルラップ
▼[1999.07.12]次世紀の信長の野望
▼[1999.07.10]神の存在のセキュリティーを作るのは,誰?
▼[1999.07.09]リアルの正義の嵩
▼[1999.07.08]インターネットの闇と妄想と
▼[1999.07.07]ウイルスの新たな進化
▼[1999.07.06]彼の人に向かって…
▼[1999.07.05]伝えるものと伝わるものの差違
▼[1999.07.04]プレステ2が変える世界
▼[1999.07.02]NTTのレゾンデートル
▼[1999.07.01]ソニーが見せてくれる未来

■1999年8月のニュース一覧
■1999年6月のニュース一覧


[1999.07.31]
  コネクト,EQ


 ▼新ゲーム『エバークエスト』中毒(上)(ZDNet News)
  http://www.hotwired.co.jp/news/news/2817.html


 コネクト,EQ。その瞬間から君はファンタジーの世界の一住人となる。だが,そこは子供の遊び場ではない。その世界で仕事をこなし,その世界で生計を立て,その世界でいろんな人と出会い,その世界で生きることについて考える。現実社会に残された肉体なんて,いらなくなる日も,近い。

 米ベラント・インタラクティブ社のネットワーク参加型ロール・プレイング・ゲーム『エバークエスト』には,麻薬のような中毒性がある。15万人ほどいるこのゲームのプレイヤーが仮想空間をつくっているサーバーに集い,その数は,夜のピーク時には3万4000人以上にものぼるという。そして,平均的なプレーヤーは毎日3〜4時間をゲームに費やしているという。

 数カ月前から日本でも一部ですごい噂になっているエバークエスト(EQ)。大人気になったウルティマオンライン(UO)の3D版という声もあるが,UOはダメだけどEQにははまっているという人もいて,まぁとりあえず日本でもこの中毒に冒されている人は多いようだ。UOよりも動作が軽くプレイしやすいが,ファンタジー色がやっぱり強いので,興味がない人は慣れるのが大変,とのこと。あと,日本ではやはり通信インフラが整っていないのが大きく問題。 接続が遅い,料金が高い,となれば誰もゲームするのはためらう。

 だが,ネットワークゲームは大きく普及する日が来るだろう。そしてその世界をメインとして暮らす人たちが多く出てくるだろう。ネットワークゲームには,リアルワールドと同じ時間が流れている。サーバーにコネクトするだけでまったくの異空間で,まったく新しい自分になることができる。正義を目指すのもいいし,PK(プレイヤー・キラー)になってもいい。そんな世界の中で出会った人と強く繋がることもできる。リアルワールドは,肉体を維持するためだけでいい。すべての活動はネットワークゲームで。さあ,あなたは中毒に冒される気はあるかな?




[1999.07.30]
  誹謗中傷全面禁止!


 ▼わいせつ画像や放送禁止用語も御用! ガーラが「サイバーコップス」サービスを発表(ZDNet News)
  http://www.zdnet.co.jp/news/9907/29/gala.html


 悪口はいつも自分の気付かないところで云われている。それを知って,自分の友人を皆殺しにしていった男がいた。とうとう最後にいちばん好きだった女の子を殺してすっきりした気持ちで街を歩いていて,思った。「誰か僕の悪口でも言ってくれないかな…」。

 株式会社ガーラは7月29日,ネット上の有害情報を監視するサービス「サイバーコップス」を発表した。これは,設置した掲示版への不適切な投稿を禁止したり,サーバー内に猥褻な画像がないか監視し依頼主に知らせたり,Webを巡回し依頼主に不利な情報などが掲載させてないかチェックし連絡する,などを行う。価格は,初期契約金が100万〜300万円,月額サービス料が50万円から。

 うぷぷぷ…,「さいばーこっぷ」だってよ,なんかこのネーミングのセンスに笑っちゃうねぇ。まぁネーミングはいい,とにかくこの手のサービスは東芝のサポート問題と絡められて「少なくとも社内で人力に任せてウェブを巡回するよりは,遙かに効率的と言えそうだ」とZDNetの記者さんはまとめている。が,本当にそうか? 掲示板でNGワードを設けるなんてちょっとスクリプトを組めばすむことだし,そんなのに何百万も金出すやつの気が知れん。「ロボットが検索エンジンを利用し」「自社に不利な書き込みをいち早く知ることができる」んだって。ロボット型のサーチエンジンが全世界のページの何%をサポートしているか。東芝サポートのページは検索エンジンでヒットするかい? それ以前に,見つけたからといって本当にそれをWeb上から駆逐することができるというのだろうか。臆病なプロバイダに削除されたとしても,無料のウェブスペースを貸し出しているところは至る所にあるし,本当にいざとなれば,自分でサーバーを構築してしまえばいい。

 きちんとした理論と哲学を持っている会社なら,こんなことにお金を使うことなどやめなさい。そんな小手先を動かしただけでワイヤードの力は押さえられない。東芝の醜さはちゃんと私たちの頭に焼き付けられた。こんなサービスを…,と,そういえばこの文章はGALA社を誹謗中傷してることになるのかな? いや〜どうしよ〜警告メールが来たら(^^ゞ,だって誹謗中傷してるんだもん ;-P 。このページも削除対象ページですか,ガーラさん?




[1999.07.28]
  変わらぬペットの可愛がり方


 ▼声をかけるとペットが喜ぶ、怒る--ViaVoice対応のPostPet (NIKKEI BP|BizTech News!)
  http://biztech.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/biztech/speed/78140


 呼ぶと足下に近づいてくる犬。話しかけるとじっと見つめる猫。ペットに言葉は必要で,それは,ドットとマグネシウムのものであっても,おんなじなのだ。

 ソニーコミュニケーションネットワーク社は27日,音声による操作ができる電子メール・ソフト「ポストペット・ビアボイス対応版」を発表した。ウインドウズ98/95で動作する。このビアボイス版では,マイクに向かって発声すると,キャラクターが反応し感情を示したりなどのアクションを見せる。

 発表会でもそのような発言があったように,ペットに対して発声で愛情を与えるのは至極普通の流れ。ポスペがここまで普及した今となっては,この試みも,う〜ん,そう来たかぁと素直に感じてしまう。音声だけで,おやつを与えたり,おもちゃを与えたり,体を洗ったりなんかもできるようで,,,意識することなく使える「音声」を利用することは,いわば今までの旧態依然としているデバイスからの開放をうながしてくれる。ペットをかわいがるのにマウスとキーボードはないだろう,と,改めて思ってしまう。ソニーアイボがそうだったように,デバイスを感じないということは,親近感と愛着感を生む。

 に,してもソフトとピンク色の特製ヘッドセットマイクを同梱したパッケージで,価格は2万1円のこの商品(ソフトだけだと2980円,ポストペットパークでのみ販売)。2万円で飼うペットはきっとかわいいんだろうなぁ(^_^)。




[1999.07.27]
  検索結果は誰のもの?


 ▼アルタビスタが検索結果表示の競売を中止(WIRED NEWS)
  http://www.hotwired.co.jp/news/news/business/story/2783.html


 僕たちは検索エンジンを,よく働く,でもあんまり高性能ではないロボットと思っている。ミスもするし,勘違いをすることも多い。でも,それはロボットだから,100%従順で,教えられたこと以外はしないと思っていた,のだが…。

 米国アルタビスタ社は22日,特定の検索語の検索結果での有利な表示位置を競売にかけ,入札者のサイトへと導くマーケティングを中止することを発表した。このマーケティング計画は当初から,落札により現れる検索結果とアルゴリズムによる「本物の」検索結果との区別がつかないことで,発表時からユーザーの反感を買っていた。計画中止についてアルタビスタ社は,「この決定は、純粋にわが社の広告主とユーザーのニーズを考慮した上でなされたものだ」とコメントしている。

 当初の計画では,競売によってトップに表示される結果は,ロボットによる結果とほとんど同じ書体,サイズで書かれ,表示する場所も分けられていなかった(その検索結果表示画面,AとBが競売によるもの)。で,当然反感を買って,デザイン的にも変更を強いられ,競売によるリンクは四角く囲まれることになった(変更後の検索結果表示画面)。これを見るだけでもアルタビスタが立ち受けてしまった苦悩が見え隠れする。ワイヤードでは,ユーザーの意志を無視した企業の論理は排斥させる危険が高い。

 そう,検索結果とは私たちの頭の中で,非常に機械的で,人の意志によるものでない,無機質で無表情なものと考えられている。うまく検索語がヒットしないことも多いが,それも機械がやっていることということで諦めもつく。コメント行やMETAタグで特定のキーワードを使い,イレギュラーな検索結果を引き起こしてしまうのにだまされちゃうのも,やっぱり機械だから仕方ないと思える。だから,そこで金儲けしようとか,だれそれに有利になるように表示しようとかされると,非常に不快感を覚える。検索結果は誰かのものであってはならない。




[1999.07.26]
  プロトコルをめぐるどろどろ


 ▼マイクロソフトがAOLのブロックを回避(CNET Japan)
  http://japan.cnet.com/News/1999/Item/990724-1.html


 ワイヤードに神がいるならば,プロトコルをその神がすべてつくっているならば,こんな問題は起こらないのに。神がいないのもまたワイヤードに魅力なのだから仕方ないが,末端の利用者が混乱に巻き込まれるのだけは,避けて欲しいのだが。

 米国マイクロソフトが22日に公開した新しいインスタントメッセージング(IM)サービス「MSNメッセンジャー」に,米国AOLの「インスタント・メッセンジャー」とのメッセージ交換機能が組み込まれていた問題で,AOLは23日,IMのプロトコルを変更し,MSNメッセンジャーとのやり取りができないようにした。それに対しマイクロソフトは同日中に,MSNメッセンジャーを修正,再びメッセージのやり取りをできるようにして提供を始めた。ZDNNet Newsの記事によると,AOLはマイクロソフトに対し「ハッキング同然の行為」と非難している。IMソフトは,利用者が長時間起動していることから,マーケティングを含めて近い将来,重要なアプリケーションになることが予想されている。

 米国ではIMの普及率が高い。わざわざ電子メールを使うほどではないことがらを伝達したり,チャット感覚での交流に利用したり。で,そのシェア争いもここに来て急激に熾烈になってきて,トップを走りほぼ独占していたAOLに対して,ヤフーがサービスを開始,大御所マイクロソフトも当然のようにサービスを開始した。でもAOLが考えるには,このサービスは汎用性のあるものではなく,AOLが独自に築いた市場としている。それに対してマイクロソフトはすでにAOLのソフトに登録されているパスワードやユーザー名などを勝手に取り込んでMSNメッセンジャーで利用する。より多くの人が参加することになるので市場拡大となるのか,パスワードまでかすめ取ってしまう行為はハッキングと同じなのか,当分嫌な争うが続きそうだ。

 マイクロソフトの他人の台所に土足で入っていって米俵をかついでくるような行為はいつものことなのでまぁよいのだが(^_^),さてIMに標準はつくられるのか。AOLはここまで自分の土俵としてきたので標準化には反対。他社は我も我も,拙者も拙者もと当然入り込む。プロトコルの制定が遅れちゃったせいで,どうも利用者が,醜い争いに巻き込まれそうな感じ。今からでも遅くはない,IMの汎用プロトコルの制定を,と願いたいが,なんかどろどろの展開になりそうだなぁ…(-_-;)。




[1999.07.25]
  リアル,っぽい


 ▼逮捕の男「実際に操縦したかった」と供述(Mainichi INTERACTIVE)
  http://www.mainichi.co.jp/eye/feature/details/hijack/0723-11.html


 それ,リアルっぽい? フライトシミュレーターは実際の飛行機操縦に限りなく近いリアルさを再現している。ゲームだと思って馬鹿にしてちゃいけない。でも,そのリアルさを現実に持ち込むには,いくつかの作法がいる。

 23日に起こった全日空ジャンボ機のハイジャック事件で,機長を刺殺し逮捕された無職の男(28)は,「フライトシミュレーターをやっている。実際に操縦したかった」と供述している。産経新聞の記事では「ゲームでは満足できず、実際に飛行機を操縦してみたかった。自分なら操縦できると思った」と得意げに語っているという。フライトシミュレーションゲームは,主にパソコン向けに市販されており,購入者は20代後半から60代までと幅広く,特に中年男性に人気が高いという。

 フライトシミュレーションは,特にリアルさを追究している。「飛行機の機首の上げ下げやタイヤを出すタイミング,フラップの微妙な動き,離発着の操作」などなど。本当かどうかはわからないが,テクノロジーが極まっている実際の航空機の操作それ自体は,緊急時を除いてゲーム的なコマンド入力作業に近くなっており,フライトシミュレーションゲームはそのリアルさもあいまって,操作の初歩を学ぶための能力は十分に備わっているという。しかし,かといってフライトシミュレーションゲームの名パイロットが,リアルワールドのジャンボ機のフライトをこなせるというわけではない(当たり前だけど…)。

 しかし,犯人はそれをできると思った。いや,実際にできたのかもしれない。そのまま任せたら,案外無事に着陸までやっちゃったかもしれない。デジタルを,究極までラスタライズすると,リアルワールドにつながる。犯人は,その「究極のラスタライズ」を「妄想」で行い,実行した。「妄想」ではなく,「努力」や「学習」で行えば,彼も,彼が殺したような名パイロットになれたかもしれない。妄想狂の,哀しい事件だった。




[1999.07.24]
  OFFということ


 ▼海賊版ソフトのOFF交換を摘発、横浜の会社員を書類送検(ASCII24)
  http://www.ascii.co.jp/ascii24/call.cgi?file=issue/1999/0722/topi09.html


 ワイヤードでの悪のひとつは,喪失した価値を全部自分の利益へと導き出すこと。そんなことをする人間は,この世界には要らない。ワイヤードでは,情報を含めたソース,コミュニケーションは,一定の価値・利益の基準なく存在しているのだから。

 愛知県天白署は22日,インターネットなどを利用しソフトの無許諾複製物の販売,および交換を行なっていた横浜市の会社員(33歳)を,著作権法違反の疑いで書類送検した。被疑者は,「一太郎9」や「マイクロソフト・ウインドウズ98」などのソフトをCD-Rで販売し約250万円を売り上げ,また「マイクロソフト・ファミリー・パッケージ2」や「マイクロソフト・フライト・シミュレーター98」などを交換と称して頒布していた。

 割れずやMP3で捕まったニュースがあってからちょっと静かだったが,これは割れずとOFF。BizTechの記事によると,別の割れず販売の容疑者宅を捜査した際に見つかった割れずで摘発までたどり着いたという。また,今後OFF交換にも警告活動,警察による摘発を促すようなことも書かれていて,ちょっと恐いですな。でもOFF交換は,音楽CDからダビングしたカセットを友人に渡したりするのと同じ行為であり,それを取り締まるというのは,いささか限界がありそうな気もしなくもない…。不特定多数に頒布する割れずとOFFとは,基本的に似て非なる部分も存在する。そしていちばん,販売はまずい。こんなことはわかりきっていることだから,あえて云うのも馬鹿馬鹿しい…。

 ワイヤードではモノの価値がリアルワールドと同一ではない。ソフトウェアは特に,その価値を一定にしにくい。流通という理論が成り立たないことで,意識が変化させられる。OFFとは,その意識をリアルワールドに還元する装置。還元したとき,それが,実用になったり,コレクションになったり,販売になったり,と道筋はいろいろはあるが,一度変化した価値を販売に回して利益へと導くのは,どうかなぁ(-.-?)。僕はあんまり好きじゃないです。まぁとりあえず,OFFな方はご注意ください。




[1999.07.23]
  ワイヤレスワイヤードというアイディール


 ▼MACWORLD Expo/NY Report(MacWIRE)
  http://www.zdnet.co.jp/macweek/9907/22/n_photorepo2.html


 すべての電気製品の進化の過程のひとつは,ワイヤレスになるということ。自由になるということ。束縛から解き放たれること。「繋がる」ことを無意識に行うこと。今,ワイヤードへのワイヤレスの扉が開かれる。

 米国アップル社は7月21日のマックワールドエキスポ/ニューヨークで,ワイアレスネットワークソリューション「エアポート(AirPort)」を発表した。同時に発表されたiBookは内蔵アンテナを備えており,エアポートカードを装着することで,エアポートベースステーションとの間で,IEEE 802.11b規格をベースに最大11Mbpsのデータ転送速度を実現。最大10台のiBookで1つのエアポートベースステーションを同時に共用でき,最大150フィート離れた場所からでも利用できる。エアポートカードは99ドル,エアポートベースステーションは299ドルでiBookの大量出荷に合わせて出荷される。

 マックワールドエキスポ基調講演ネタ第二段(マックに興味がない人もお立ち会いくださいm(_ _)m)。もともと内蔵のアンテナを備えているiBookにエアポートカードを装着することで,ワイヤーを繋ぐことなく,モデムやイーサーネットを利用できるというもの。基調講演ではスティーブ・ジョブズがiBookを持ち運びながら,ネットに接続し,果てはフラフープを持ち出してなににも繋がっていないパソコンがネットに繋がっていることをみせつけた。なんともスマートなPCの姿が,そこに。

 もともと,すべてのワイヤーは,醜い。パソコンの裏っ側がきちんと整理整頓されているということはない。それはたくさんのワイヤーのせいだ。他にもウォークマンなどのワイヤーも邪魔臭い。すべてがテレビのリモコンのようにワイヤレスになるのは,ひとつの理想郷である。「繋がる」ことを見ることなく「繋がる」ことができるとき,ワイヤードはちょっとだけ近くなる。「繋がる」ことを感じることなく「繋がる」ことができたなら,ワイヤードはリアルワールドと変わらぬ存在になる。そして,最終的な形態として,人はPCすらも必要なく,すなわちデバイスすらも必要なく,ネットワークすることができるようになる,の,か。ワイヤレスワイヤードの実現が,人間のネットワークを変化させていく。




[1999.07.22]
  iBookに夢を乗せて大空へ


 ▼Apple Computer Inc.
  http://www.apple.com/


 噂が真実に変わるとき,噂が完成に変わるとき,噂が未来に変わるとき…。アップルにはiMacで動力は備わった。あとは大空へと飛び立つための翼が必要だった。今,その翼が,iBookという名の,翼が。

 7月21日の日本時間夜10時から行われたマックワールドエキスポ/ニューヨークでの,米アップル社のiCEOスティーブ・ジョブズの基調講演で,コンシューマーポータブル機「iBook」が発表になった。iBookの主な仕様は,12.1インチのTFT液晶,4MBのVRAM,CPUは300MHz G3,24倍速のCD-ROMドライブ,56Kbpsのモデムと10/100BaseのEthernetコネクトがついている。キーボードはフルサイズを維持し,バッテリー時間は6時間。注目のデザインはiMacをそのままノートにしたように感じで,ブルーベリーとタンジェリンオレンジの2色が用意されている。気になる価格は1,599ドルで9月に発売の予定(ZDNetの基調講演ストリーミング中継の画像から,iBook登場持ち運びも簡単その薄さ大きな液晶とキーボードCD-ROMドライブモデム・イーサー・USBのコネクタiBookのCMも公開)。

 出ましたネ,iBook。米国アップルのホームページにも即座にiBookの情報が更新されています。このP1について,多くの噂や予想がされていましたが(過去記事),ほぼ予想通りの形,性能,であるかもしれません。より大きな期待を持たせていただけになんとなく薄味のような気もします。ファンを裏切ることがアップルの歴史でもありますし…。しかし,よくよく考えればG3 300MHzを搭載し,iMacとほぼ同じスペックをノートにして,多分日本では18万円くらいの価格になるでしょうか。売れそうですな,やっぱり。

 さらに基調講演では,IBMのビアボイスのマック版の紹介やiBookで利用するコードレスのインターネット接続装置など,いろいろとツボをついた講演となったようだ。非常に活気を感じさせる雰囲気で,画像が途切れたり音が途切れたりの散々なリアルのストリーミングでしたが(T_T),結構堪能させていただきました。




[1999.07.20]
  アザー,アナザー,コミュニケーション


 ▼インスタントメールで郵便は衰退するか?(ZDNet News)
  http://www.zdnet.co.jp/news/9907/19/instant.html


 切手を貼るとき,ポストに葉書を入れるとき,その時にある気持ちは,電子メールを送信する瞬間と,同じものだろうか? ためらいの言葉,真実の言葉を口にするとき,その時にある気持ちは,ボイスメールを送信する瞬間と,同じものだろうか?

 米AOL社は,同社のインスタント・メッセンジャー(IM)およびICQサービスが1日あたり7億5000万通以上利用されていることを公表した。ちなみに米国の郵便局にあたる米国郵政公社が1日に取り扱う郵便の数はおよそ6億5200万通。連邦通信委員会によると,米国で1日に使われる電話は190億件とのこと。しかし,決してオンラインメッセージのやり取りが郵便局にとって脅威になっているとはまだ言い難く,オンライン店舗から郵送される小包の増加による恩恵も受けている。

 よくよく考えてみれば,IMとICQということは純粋な電子メールは含まれていない。さて,一日に世界中を(別に同じオフィスや学校内でもいいのだが)飛び交っている電子メールの数を試算することは可能なのだろうか。ああ,恐ろしい恐ろしい…(-_-;)。人間という生き物が地球上に存在してから,これほどエレガントでシームレスな意志伝達のネットワークがあっただろうか。

 郵便や電話がなくなるとは思えない。リアルワールドで肉体を持つかぎり,人間はペンで言葉を書く呪縛から逃れることはできない。発声で意志を伝えることからも,また。だが,ボイスメールをめぐる最近の動きには,次のコミュニケーション手段の光が見える。リアルにこだわる必要はない。手段はいくつあってもよい,希求するものはひとつなのだから。




[1999.07.19]
  ワイヤードに加わった新たな…


 ▼ビデオ修理トラブルで東芝が暴言謝罪へ(毎日新聞)
  http://news.yahoo.co.jp/headlines/mai/990719/dom/13540000_maidomc076.html


 ワイヤードの歴史を語るのに,新たな言葉がひとつ加わった。企業がワイヤードとの関わりを考慮するのに,新たな材料がひとつ加わった。ユーザーがワイヤードで多くのアドバンテージを得るために,新たな標本がひとつ加わった。

 福岡市内の男性(38)が東芝製ビデオデッキの不具合で東芝渉外監理室の社員から暴言を受けたと,その音声会話とともに謝罪を求めるホームページを公開している問題で,東芝は福岡地裁に先週申請したホームページの内容の一部削除を求める仮処分申請を取り下げ,役員の暴言について謝罪する方針を固めた。東芝はホームページ上でも謝罪と説明を掲載した。

 一般紙でも取り上げられ,テレビでも取り上げられ,ワイヤードの話題からリアルワールドの話題へと大きく伝播した東芝サポート問題。これでとりあえずひとつの終局を迎えたことになるが,ワイヤードにおける一個人と企業との関係,企業のワイヤードとの関わり方,対企業としてのユーザー同士の意見のつながり,などなど取り上げられるべき議題は多い(関係記事,6/21「ワイヤードで言葉を持つ消費者」7/9「リアルの正義の嵩」)。

 それにしても驚くのは「東芝のアフターサービスについて」のホームページのアクセス数で,19日夜の時点で600万アクセスに届く勢い。問題自体だけではなく東芝やマスコミに動きがあると即座にページを更新して,常にこのページを中心として問題を取り上げているのがうかがわれた。そのやる気,機動力が,ワイヤードの意見を動かし,全面謝罪へのアドバンテージとなったとも云える。ワイヤードの使い方と,その持っている力を語るうえで,貴重な一事,となった。




[1999.07.17]
  プロトコルの進化の先


 ▼インターネットの新アドレスシステム始動(WIRED News)
  http://www.hotwired.co.jp/news/news/2750.html


 プロトコル6(シックス)。ワイヤードの進化の過程で重大なファクターとなるキーワード。ネットワークの加速度的な進化に合わせて,それに似合った取り決めが必要となる。たとえ,進化の促進が「自滅」へとつながるのであったとしても,もう,引き戻すことはできない。

 4年間にわたるテスト期間を経て, インターネット・アサインド・ナンバーズ・オーソリティは,次世代インターネットプロトコルIPv6の発行を開始した。現行のアドレスシステムであるIPv4は32ビットで12桁のアドレスであり,固有のアドレスは全部で約40億しか発行できないが,128ビットのIPv6なら,10億の2乗個のアドレスをネットに提供できる。

 次のインターネットプロトコルである,プロトコル6に関する話題が多くなってきている。7月2日には世界のネットワーク機器メーカー,テレコム企業,研究組織が集まって,IPv6フォーラムが結成された(詳細記事,ZDNew News日経コミュニケーション)。通信事業者,機器ベンダーの主なものはすべて参加しており,普及の後押しがはかられるだろう。特に携帯電話や携帯型のネットワーク端末を持っているものたちは必死で,すべての携帯電話にIPアドレスが必要になると,プロトコル6の普及は命綱となる。

 もちろんプロトコル6はアドレス管理だけにとどまらず,いままでの通信において不都合が起きた部分の修正も含まれる。まぁユーザー単位ではあまり関係ないだろうが。しかし,プロトコル6が本当に普及したとき,ネットワークは人間の脳の伝達回路を上回る。果たして地球という入れ物がそれを制御できるのかどうかは,誰もわからない。




[1999.07.16]
  心の壁を融かす方法


 ▼メール友達の人数と内容(lady net monitor)
  http://www.media-net.co.jp/J/ladynet/client/merutomo.html


 友情とは言葉である。恋愛とは言葉である。心の壁を打ち破り,侵食できる武器は唯一,「言葉」しかない。それは,ワイヤードでも,リアルワールドでも,変わりない。

 レディネット・モニターの調査によると,メール友達の人数は10人以下が33%と一番多く,次いで5人以下29%,15人以下16%,と続く。既存の友人・知人とのコミュニケーション手段としての便利性の意見も多いが,インターネットで新しい友人を見つけるケースの比率も高くなっている。また,そこから恋愛,結婚へと結びつくこともかなりあるようだ。メールはコミュニケーションの仕方,あり方を変えながら生活へと入り込んできている。

 もともと,男性よりもコミュニケーションツールの使いこなしがうまい女性たちのアンケート結果というのが色濃く出ている。それを抜きにしても,メールの利点はやっぱり多い。距離が離れてても大丈夫,相手の都合を気にしなくていい,悩みや愚痴も気軽に話せる,金銭的にも安い,メール友達だといろんなしがらみや損得勘定がない,趣味や特定の話題で盛り上がれる,などなど。もちろん,危険や面倒なことも多いのだが,それ以上の有用性を述べる意見が多い。

 リアルとはちょっとだけ違うコミュニケーションがそこにはある。お互いの素性を知らぬまま,言葉だけのやり取りでなされるコミュニケーション。それは何かが欠けていると感じられることもあるが,案外,それでいいのではないかと思われるときもある。心の壁を融いていく方法はひとつじゃない。もし,独りでいるのが辛かったら,発する言葉の届け先が欲しかったら,ワイヤードのコミュニケーションに心を預けてみるのも,悪くない。




[1999.07.15]
  林檎の甘い訳


 ▼Appleの第3四半期利益はアナリストの予想の2倍,2億300万ドルに(MacWIRE)
  http://www.zdnet.co.jp/macwire/9907/15/n_stock.html


 林檎の甘い話が多くなってきた。その甘さは利用者にも利益が大きい。だが,その甘さの中にわずかな苦味がいつも入り込んでいるのが常。ちょっと手を抜いて酸っぱい林檎に逆戻りするのは簡単なんだから,気をつけなくっちゃいけない。

 米アップル社は7月14日,第3四半期の業績を発表し,当期利益を前年同期の2倍近い2億300万ドルとした。この利益の中にはアーム・ホールディング・PLC売却によるものが含まれているが,それを差し引いても1億1,400万ドルで,アナリストの予想を上回っており,ここ3年間で最高の数字。アップル社によれば,iMacの売り上げが好調で前年比40%増の販売台数になっていることが大きな要因になっているとのこと。

 これでアップル社は7期連続の四半期黒字。順調に上向いている。経営が上向けば,新しい製品の登場や価格にアドバンテージが得られたり,すべてにおいてよい方向へと転がっていく。あとは間違った選択をしなければ…である。来週に迫ったマックワールドエキスポ/ニューヨークではどのような発表が行われるのか。ノート型iMacが大きく噂されて,株価を釣り上げている。実際にiMacは50万台近い出荷がされており,そのノート型というのは期待と羨望を集めてやまない。

 だが,ひょんなところから買収の噂が上がってしまうのもまたアップルだったりする(^_^ゞ。なぜアップルはパソコンのシェアでキーとなるビジネス用途のパソコンを出荷しないのか。アップルジャパンは,なぜExpoでの発表を待たずにスマートローンを開始したのか。なぜアップルは好調を取り戻した今となっては厳しすぎる生産管理を続けるのか(または,なぜ生産サイクルをアップしないのか,できないのか)。なんにしても,甘い謎が多い会社である(^_^)。




[1999.07.14]
  マイノリティーのためのワイヤード


 ▼同性愛者のインターネット人口が増加,無視できない存在と米調査会社が指摘 (BizIT US News Flash)
  http://bizit2.nikkeibp.co.jp/usnews/article/19990710/05.shtml


 あなたがもしなにかのマイノリティーに属しているのだったら,ワイヤードを生活の中心とすることもひとつの手段である。リアルワールドに比べて,格段に,過ごしやすい世界がそこにあるだろう。

 米コンピューターエコノミクス社の調査では,ゲイやレズビアンといった同性愛者のインターネット人口は今後も増え続け,99年の920万人から2005年には1710万人に増大するとのこと。同性愛のインターネット利用者が多い地域は北米,欧州,アジア太平洋地域。増加率では南米,アジア太平洋地域,アフリカの順である。今後,ウェブをベースとしたマーケティングなどで無視することができない存在とあると同社は指摘している。

 アジア太平洋地域ってほとんど日本のような気もする(^_^ゞ。アジア太平洋地域では,同性愛のインターネット利用者が100万人いるという。日本の検索エンジンでゲイ,レズ,バイなどと検索すると,すんごい数のページがヒットするのでやっぱり驚かされる。掲示板やチャットなども盛況,コミュニティーとして大変大きいものであることがわかる。リアルワールドでは,新宿○丁目とかに行かなければ交わせぬ話が,自分の机の上で展開される。

 リアルでのその,どこかに行けば…というのは,そこ以外では徹底的に疎外されるということ。厳しい差別の意識が生まれているということ。マイノリティーは賛同者を集める時点で苦労する。そして,カムアウトせずに,表向きだけを装ってゆく。ワイヤードはその点,賛同者を集めることが比較的容易である。見た目で差別されるおそれもない。意見を発表する場もすぐに作ることができる。もちろん,人々の差別の意識は容易に消えないだろうが,ムダな苦しみからは解放されるだろう,きっと。




[1999.07.13]
  プレステエミュのファイナルラップ


 ▼米bleem!,プレステエミュレータの店頭販売を開始(Nikkei BP | BizTech)
  http://biztech.nikkeibp.co.jp/wcs/show/leaf?CID=onair/biztech/speed/76914


 プレステエミュのF1並みの加速度的進化の歴史は,再びアクセルを踏んだ。沸き立つ排気ガスと轟音,PCのCPUの止まらぬ回転数を従えて,夢と希望と理想をすべて実現してきたプレステエミュは,PCサーキットでのゲームエミュの存在意義をかけて,ファイナルラップにさしかかる!

 米ブリーム社は10日,プレステエミュレータ「ブリーム!」の店頭販売を全米で開始した。「ブリーム!」はプレイステーション用ゲームをウインドウズ95/98上で動作させる。4月に,米ソニー社が販売差し止め命令を請求したが,サンフランシスコ連邦裁判所に棄却され,ベータ版をオンライン販売していた。

 これで,商業的に店舗販売されたゲーム機エミュは米コネクティックス社のヴァーチャル・ゲーム・ステーション(VGS)に続いて2つ目。その2つともがプレステで,いまだ現役バリバリ,シェア首位の製品だから,ソニーの訴えもわからなくもない。2月のマックワールドエキスポ/東京では,米アップル社の暫定CEOのスティーブ・ジョブズが,VGSを日本でも夏か秋に発売すると発言して話題になった。だが現在,VGSは4月22日に連邦地裁から出荷差し止めの裁定が下され,現在審議中。店頭には並んでいない。一度は販売差し止めが棄却されたブリーム!だが,一筋縄では行かないだろう。

 今から1年ほど前,いろいろなところでプレステのエミュがあるっと話題になった。皆の声は,またまた〜と一向に信じる向きはなく,そんなことがあるわけがない,あったとしてもまともに動く代物ではない,ということに落ち着いてしまった。わずか1年で大きく状況は変わってしまった。さて,ブリーム!が日本の店舗で販売される日は来るのだろうか。尊い趣味の領域だったゲーム機エミュが大きく下ってきて,果たして代替マシンとしての自由を得ることができるのだろうか。




[1999.07.12]
  次世紀の信長の野望


 ▼コーエー,次世代プレイステーション用ゲームソフトを発表,実機デモも(ASCII24)
  http://www.ascii.co.jp/ascii24/call.cgi?file=issue/990709/soft10.html


 8ビットのPC-8801で「信長の野望」をやったのはいつの日のことだったろうか。あれから,あまりにも長い年月が過ぎ去り,ハードも大幅に変わった。しかし,21世紀になっても,また,繋がれてゆく,伝説と嗜好がある。

 7月9日,コーエー社は次世代プレイステーション用SLG「決戦」を今冬に発売すると発表した。価格は未定。メディアはDVD-ROM(枚数未定)。「決戦」は,1600年頃の戦国時代を舞台にしたリアルタイムシミュレーションゲームで,同社の次世代プレイステーション参入第1弾となる。プロデューサーは発表会で初めて公に姿を表したシブサワ・コウ氏こと,襟川陽一氏。発表会では,次世代プレイステーションの開発用マシン実機によるデモが行なわれ,その画面がステージの大スクリーンに表示された。騎馬部隊が草原を疾走するものや3Dポリゴンの騎馬50体が画面に登場,1体1体は個々の動作をしながらも集団で行動するというエージェント技術を用いたデモ。50体の馬がそれぞれ個別に首を振ったりするなど,集団の中でリアリティーのある動きが表現されていた。

 結局この日の発表会では開発用マシン実機は隠蔽されていたようで,見ることはできなかったようだ。コントローラーも現行のプレステのもの。それでも,初めて見ることができたゲームの画面は,期待を十分に大きくするものだったようだ。6万ポリゴンの徳川家康(笑)というのがどうすごいのかちょっとよくわからないが,「エージェント技術」により,プレイヤーが出した指示に従って数百の兵士が3Dグラフィックで動くというのは現在では考えられないことだろう。

 プレステ2の発表があってから,果たしてこれほどのハイスペックマシンに合わせてゲームを作れるゲームメーカーがどれだけあるかと考えていたが,先陣を切ったのは光栄でしたか。根本的なゲームシステムは8ビット時代から変わることないのに(と云っても随分と洗練されているのは確かですが),表現力を大幅に向上させてプレステ2にまで進化しようとは。8x8ドットの騎馬が駆けてた時代が懐かしいですな(^_^)。




[1999.07.10]
  神の存在のセキュリティーを作るのは,誰?


 ▼物議をかもすハッカーツール新版。セキュリティ各社が対応準備(ZDNet News)
  http://www.zdnet.co.jp/news/9907/09/orifice.html


 どのようなハッキングからも身を守ることができる,セキュリティーツールは存在するのだろうか。まるで神々しくまばゆく輝いて見えるそんなツールの存在は,果たして「明」の側から出現するのか?「暗」の側から出現するのか? それともそんなものは存在しないのか?

 7月9日から開催予定のハッカーの祭典デフコンで,ウインドウズマシンを乗っ取ることができる「バック・オリフィス」のバージョンアップ版,2.0がリリースする。バック・オリフィスはトロイの木馬の一種で,メール添付ファイルとして侵入し実行されると,管理ツールを持っている者の手でインターネットを介してPCを自由に操作されてしまう。もちろん全ファイルを削除することも可能だ。セキュリティーメーカーは,2.0にもセキュリティーソフトを対応させる作業を今週末に行う予定。だが,バック・オリフィスを制作したハッカー集団カルト・オブ・ザ・デッド・カウは,近い将来,強力なセキュリティツールをリリースする予定だという(@_@)。メンバーの一人は,他のアンチウイルスベンダーが今日実現できる範囲をはるかに超えた,強力なシステム防御手段になると信じている,とコメントしている。

 ウインドウズのわからないところは,なぜこんな↑不可思議なことが起こり得るのかということ。バック・オリフィスの制作者たちは,バック・オリフィスのことをリモート管理ツールと呼ぶ。確かに,そう使えば使えてしまう代物だったりする。会社のPCに自宅のPCからアクセスできたりもする。問題はクライアントマシンの利用者がまったく気付かずにそんなことをされてしまう,ということ。では,なぜ,そんなことが行えるのか。まったくもって基本的な,マイクロソフトのOSが持つセキュリティーホール,の問題である。

 各セキュリティーベンダー各社もいい迷惑という感じだろう。新たなウイルスが出たらそれに対応し,新たなセキュリティーホールが見つかったらそれに対応し,とまさにイタチごっこ状態。カルト・オブ・ザ・デッド・カウのセキュリティーツールはそれを上回るという。セキュリティーベンダーとしての威信をかけた戦いの一幕,ともなりそうな…。さらなる大きな動きを生むかもしれない。




[1999.07.09]
  リアルの正義の嵩


 ▼ドコモ埼玉支店BBSの,凄まじい攻防戦(■2ch BBS..)
  http://2ch.ohayou.com/test/readall.cgi?bbs=main&key=931346711


 リアルワールドの正義の嵩(かさ)は,ワイヤードではなんの役にも立たない。ワイヤードで失敗しないためには,ワイヤードのルールを知らなければいけない。当然のことなのだが…。

 7日早朝にあめぞう芸能に「広末批判を書くと直ちに消去する掲示板」としてNTT埼玉支店の電子会議室を非難するスレッドが立てられた。広末涼子を誹謗中傷した記事に限らず,製品・CMなどを批判した書き込みも速攻で削除され,またそれについて掲示板管理者から警察に通報するという脅しに似た発言もあって,強く反感を招いた。結果的に「掲示板荒し」に近い集中的な書き込みが1日以上断続的に続き,8日の昼前に掲示板管理者が掲示板の閉鎖と警察へと通報する旨を書き込み,午後5に閉鎖。現在は,「事情により,ただ今電子会議室は閉鎖させて頂いております。誠に申し訳ありませんが,しばらくおまちください。」というメッセージだけが残っている。

 久しぶりにリアルタイムで楽しめる話題だった。それにしても,ガンガンと怒濤のような書き込みもすごかったが,ガンガンと怒濤のような削除もすごかった。リロードしたらさっき書き込まれたはずの発言がなくなっていたり,これは広末とは関係ないからまぁ大丈夫だろうと思っていたらそれも消されたり。確かに荒し的な書き込みも多くあったが,それに勝る強圧的な削除も目に付いた。ここまでの攻撃を続けさせた最大の要因は,その,強圧的な態度であったことは確かだろう。

 企業は,とかくその大きな傘の下で強圧的な態度になることは多い。それ自体は,非難しても仕方がないことであるが,ワイヤードでは,その態度が大きな痛手となって帰ってくることも,容易に起こりえるのだ。6/21のこの欄のベネッセ問題のときに取り上げた東芝サポート問題でも,東芝から公式見解が出され,またそれに反論記事が出され,再び大きな波紋となって広がっている。ワイヤードでは,決して今までのような対応だけでは生きていけないのだ。ワイヤードには,ワイヤードのルールがある。リアルワールドの正義だけによって嵩にかかっていてはいけない。




[1999.07.08]
  ワイヤードの闇と妄想と


 ▼インターネットが妄想の原因に(Wired News)
  http://www.hotwired.co.jp/news/news/2709.html


 ワイヤードに詳しくない人たちは,ワイヤードを恐怖の闇として妄想を膨らます。ワイヤードを詳しく知ってしまった人たちは,ともすると,ワイヤードのなかにある妄想の闇に引きずり込まれてしまう。

 『サザン・メディカル・ジャーナル』6月号に,南フロリダ大学医学部の2人の妄想症患者の症例が取り上げられている。1例目は40才の男性。自分のマスタベーションやガールフレンドとのセックスを友人たちの手でインターネットに流されたと,顔を撃って自殺を図った。またCIAにいる友人に「インターネット・バグ」という虫を耳の中に入れられて自分の心を読まれ,CIAが特定のキー操作からリンクをたどることで,彼の身体をコントロールできるとも信じていた。もう1人は41才の男性で,自分は魔法使いのウェブマスターで新人魔法使いたちにアドバイスするオンラインサービスを運営していると信じていた。患者らは,インターネットに関する情報を主にテレビから得ていて,実際にはインターネットに関する知識はなかった。

 タイトルだけ読んだときは「そうだよなぁ,ネットは妄想をかき立てるよなぁ,実際にかき立てられているやつも多いし…」と笑っていたが,読んでみると全然違う話だった(^^ゞ。妄想症の人たちは,アポロが月が行ったときもそこから妄想したり,共産主義が全盛の時もそこから妄想したり,と,その時々のトピックに敏感に反応する。インターネットは,利用していないとよく判らなくて,個人の情報が漏れるとか,隠しカメラで映像が流れているとか,なんとなく怖いものではある。だから,当然妄想へと繋がっていくだろう。

 ただ,実際にインターネットを散々利用していると,底知れぬおそろしさを感じることはないだろうか。最近の調査では,全世界のウェブには,15テラバイトのデータと1億8000万点の画像を含んだ8億のページがあるという。この数字は急速な勢いでまだ加速しており,このワイヤードの膨張の中で自分の位置を確認するのは大変不確かだ。まったく判らぬ闇のなかに投げ出されたような時に沸き上がる妄想もあろう。そんなところから病んでいく精神もあろう。




[1999.07.07]
  ウイルスの新たな進化


 ▼1999年6月ウイルス被害の届出状況について(IPA)
  http://www.ipa.go.jp/SECURITY/txt/9907.html


 メリッサの登場に端を発して,ウイルスにまた新たな歴史が開かれた。伝播するのに現在の環境はとっっっても楽なのだ。マクロが切り開いた感染の容易さに,メール添付という伝播法をプラスして,尋常ではない速度で進化は,進んでいる。

 IPA(情報処理振興事業協会)から6月のコンピュータウイルス被害届出状況が公表された。届出件数は385件。ウイルスの種類は28種類。いちばん届出件数の多かったウイルスはSkaの120件。注目されるところではExploreZipで,届出は6件と少なかったが,ネットワーク上で共有していた約5000のファイルが破壊された届出があった。ExploreZipにSka,さらに16件の届出があったメリッサと,電子メールを返信して伝播するウイルスが猛威を振るっており,今年の上半期(1〜6月)の合計届出件数はすでに1936件。昨年は1年間で2035件だったことを考えるとウイルスの拡大傾向が広がっていると見ていい。

 毎月公開されているIPAの届出状況。一応,コンピュータウイルスを発見した場合には情報をIPAに届けなければいけないので,みなさん,ちゃんと届け出ましょう〜(^_^)(これが届出用紙)。ということで,当然これらの数字は氷山の一角。実際にはこの数百倍の被害があると考えていいんでしょう。

 わずか半年で昨年1年分の届出件数に届いてしまったのは,当然メールを利用したウイルスによるもの。感染経路の数字を,昨年度分を半分にしたものと今年半年分で比べてみると,,,外部からの媒体(334→344),メール(389→1095),海外からの媒体(16→18),海外からのメール(24→97),ネットワークからのダウンロード(38→137)となっています。まぁメールによる感染というのが流行しているというのは一目で判る。この流れは当分続くだろうし,メールを扱う端末が増えて,メールが身近になればなるほど,この手のウイルスは活発化する。特に,Windowsのように,OSとインターネットアプリケーションの境界が不明確だと…。マクロもいいかげんにして欲しいものだが,マイクロソフトのいちばん大きな,そしていちばん痛いバグは,その,アドレスとメールを簡単に操作できてしまうこと,なんだろうけどねぇ。




[1999.07.06]
  彼の人に向かって…


 ▼次世代チャットソフトのgooey,国内でも本格普及の可能性(ZDNet News)
  http://www.zdnet.co.jp/news/9907/06/gooey.html


 スタンドアローンであったパソコンは,今ではすっかりコミュニケーションツールへと脱皮した。ディスプレイの中に,地平線の果ての友人がいる。ディスプレイの中に,出会うことのない親友がいる。何を隠そう,インターネットの一番の魅力は,それ,をおいて他にない,と断言しても間違いではないだろう。

 イスラエルのハイパーニックス・テクノロジー社が開発した「グーイー(gooey)」という新しいチャットソフトが,ネット上で人気を集めている。グーイーは,ICQのように不特定多数のユーザーとではなく,同じウェブサイト上にいるユーザーとチャットできるのが特徴。同じ趣味の人間と知りあえる機会を得られたり,そのウェブサイトに関する話題をチャットすることもあるだろう。またECのサイトで,担当者がチャットで製品についての質問を受け付けるというような使い方も模索されている。既に全世界で3万人以上のユーザーがダウンロードし,ハイパーニックス・テクノロジー社では年内に100万ユーザーの獲得を目指している。

 昨日のこの欄でも書いたのだが,今はパソコンを,電子メールをしたいからとか,チャットがしたいからとか,すなわちコミュニケーションツールとしてのみの理由で購入している人が多いのだそうだ。こんな話を聞いた。とある初心者のパソコンがトラブル起こしたときに,なんの躊躇いもなくすぐにマシンをフォーマットして再インストールをしたのだそうだ。データの復旧や設定の保持なんかをするよりも,今日来るメールに目を通すほうが重要ということらしい。それを見ていたパソコンを長年使ってきた人は,思わず感慨にふけってしまったそうな。コミュニケーションツールとしては,数日間動かないなんてことは許されないんだろうね。

 僕はチャットもICQも手を出していないのでえらそうなことは何も云えないが,たしかにグーイーを使いこなせば楽しそうだ。たまたま行ったサイトにグーイーユーザーがいたら,声をかけてみるのも悪くはない。それは,リアルワールドの街中でいきなり声をかけるよりはとても自然なことのような気がする。同じ場に出会わせた,ディスプレイのそこにいる彼の人に向かって,声をかけられる。そんな素敵なことは,ないよな,やっぱり。




[1999.07.05]
  伝えるものと伝わるものの差違


 ▼WebBrowser Controlを使うMUAに特大のセキュリティーホール(Datula Home Page)
  http://www.onsystems.co.jp/SecurityHole-HTMLView.html


 電子メールはコミュニケーションツールとして大きな舞台に立った。もう,取り返しのつかない大舞台へと。そして,それは「なにか」を伝えるものである以上,予期せぬ「なにか」を伝えてしまうことも十分にあり得る。もともと,コミュニケーションツールであることで,それは避けて通れないし,宿命として,その舞台の上で致命傷を負う可能性は否定できない。

 ウインドウズで人気のメールソフト,ベッキー!などで使用されているMUAにセキュリティーホールが発見された。これはHTMLメールを利用して実行される。通常,HTML中にJavaアプレットやアクティブXなどの実行コードが含まれていた場合,外部サイトにあるものには制限を設けて実行を妨げることが多い。しかし,ローカルディスクにあるものには実行制限はない。これを利用して,メールにJavaアプレットやアクティブX添付し,ローカルディスクに保存させ,それをHTMLメールで実行することで,悪意に満ちたコードを走らせる。これらは,ウイルスチェッカーでも阻止できない。同様に,ウェブ巡回ソフトでも,ローカルに取り込ませて,表示させると同時にプログラムを実行させることができるので,注意が必要だ。

 また新しいマクロウイルス(日本語環境でも感染)の驚異が伝えられているが,それは毎度のことなので取り上げない :-P 。ベッキー!は私の周りでも使用している人間が多いので,問題が大きく感じられた。それにしても…,なんとも単純なことだろう。ウェブサイトでは実行許可をなかなか与えないでいるのに,ローカルではいともあっさり実行できてしまうとは…。これは.exeファイルのトロイの木馬を実行するのと同程度の被害を受ける可能性があり,それがまたHTMLを表示しただけで起こるという,裏,もある。アクティブXで,ドライブの内容を消去するスクリプトをかけば,あとは,それを埋めたHTMLを表示させればオッケ〜というお手軽さである。

 最近は,電子メールを使うためにパソコンを触る人が多いという。コミュニケーションツールとしてのみ,パソコンを使っているという。写真を見せたり,レイアウトしたページを送りあっている人たちも多いだろう。ただ,気付かぬうちに伝わってしまうものもあるのだ。それは悪意があれば,より巧妙に伝えてしまうことができる。伝えたいと思う気持ちがあって,伝わってしまうものが多くある。常に,その「危険」は,身に感じていなければ,いけないのだ,この世界では。




[1999.07.04]
  プレステ2が変える世界


 ▼米政府,プレステ2のために規制緩和 (CNET Japan)
  http://japan.cnet.com/News/1999/Item/990702-5.html


 プレステ2こそが,1999年に現われる恐怖の大王なのかもしれない。パソコン,家電,通信端末,玩具,それらのすべての価値を転換しなくてはいけない,そんな商品になる可能性を持っている。米国政府はこの恐怖の大王の出現に,できるかぎりの手を打たざろう得なかったようだ。

 米国政府は1日,ハイテク製品の輸出に対する規制の緩和を発表した。従来は毎秒70億回の演算能力を持つコンピュータをイスラエルなどの一般顧客に販売する際は,業者は毎回それを報告しなければならなかった。それを123億回以上のものに引き下げられる。核兵器開発の危険が少ない諸国に対しては同様に,100億回から200億回へと引き下げられる。米インテルのペンティアムIIIは,毎秒20億回の大台に急速に近づきつつあり,マルチプロセッサマシンでは制限を越えてしまう場合もあった。これらの処置は,優れた処理能力を持つソニーのプレイステーション2の発表を受けたもので,もし米国がこの処置を施さなければ今後4年間に計40億ドルの損害を招くと政府当局はコメントしている。

 今年の年末の発売を予定しているプレステ2。発表当時から影響の大きさは絶大だった。現在のソニーの動きを考えると,プレステ2が家庭における主要ネットワークデバイスとして活動する可能性も高く,もしそれがうまくいってしまったときに起きるビッグバンは,どんなものになるか想像も難しい。マシンの性能自体はそりゃもお,PCなんて軽く越えるものなのだから,2000年を切り開くのはプレステ,というのも考えられるから,はっきり云って,怖い。

 そんなんだから,それをみすみすと輸入して普及させてしまい,自分とこの会社は規制によって対抗マシンを輸出できないなんてことになったら,さあ大変。米国政府の動きも至極当然だ。ところで裏ニュ〜ス!でも話に出ていた「ホワイトハウスで開かれた記者会見の席で,商務長官のウィリアム・デーリーは紫色のプラスチック製ゲーム機を掲げながらこのように述べた」っていうところ。気になりますね(^_^)。プレステ2の外観はまったく公開されてないので,これはなに? プレステ1? 紫色のゲーム機というとゲームボーイカラーがありますが(なんでやねん(^^ゞ)。




[1999.07.02]
  NTTのレゾンデートル


 ▼NTT再編成速報(日経コミュニケーション)
  http://www4.nikkeibp.co.jp/NCC/


 日本企業の中でも最大の巨人。通信に関する大きなインフラをすべて押さえているという企業の存在理由とはなんだろう。それを2つ,3つに分けたところでその存在理由ははっきりするのだろうか。そう,僕らはワイヤードに接続するたびに,そのレゾンデートルと向き合わせされている。

 7月1日,NTTは,持ち株会社のNTTと,市内通話のNTT東日本NTT西日本,長距離・国際電話のNTTコミュニケーションズの4社に再編成された。それに合わせて1万円程度の完全定額料金でのIP接続サービス,市内定額割引サービス,学校用インターネット割引サービス,ADSLを使った定額料金サービスの導入などが発表された。注目される定額のIP接続サービスは今年の後半に試験を開始し,利用動向を見て対象地域を拡大する見込み。それらによりISDNの料金制度も新しくなり,インターネット接続に関して若干の進展が見られそうだ。

 日本の通信環境が悪いのは,ほぼぜ〜んぶNTTのせいである,とまぁ言い切っても間違いはないだろう。特にインターネット接続に関しては最低で,こんな環境の日本でよくここまでインターネットが発展したと思いたくなる。課金料金制でインターネットは生活に入ってこない。といって定額制は夜の11時から朝までなんて,まっとうな利用者をなめてるんじゃないかねぇ。まぁ決してNTTの料金は外国に比べて安くないなんて云ってるんだから,基本的な認識が違うんだろうが…。

 NTTはどう考えても日本企業の中の巨人だった。結局,東京電話もDDIもNTTの手のひらの上から抜け出せずにいるのを感じる。その構造は,これからもあまり変わらないだろう。無線インターネット接続やCATVインターネットなども普及するだろう。それらが爆発的に普及するかどうかもNTT次第。果たして巨人の考えは変わるのか,巨人はしなくてはいけないことちゃんとしてくれるのか,それによって日本のワイヤードの今後も決まってくる。




[1999.07.01]
  ソニーが見せてくれる未来


 ▼ソニーがPDAと携帯プレーヤーを開発表明? 安藤氏講演(ZDNet News)
  http://www.zdnet.co.jp/news/9906/30/sony.html


 ほぼ1年でノートパソコン市場のシェアを60%もかっさらったあの,会社だからこそ,次にも期待は広がっている。とどまることがいいことと思い続ける各社を横目に,明らかに未来を作っていく自信と勇気に満ちている,あの,会社は。

 ウインドウズワールドエキスポ/東京99で,昨年に引き続き,ソニー社パーソナルITネットワークカンパニーの安藤国威氏が講演を行った。昨年C1を発表した場であることで注目されたが,大きな発表はなし。しかし,ソニーはPC・AV・通信の融合をはかる中でPDAもやるべき方向として,それをiLINKやメモリスティックで繋ぐ考えを示した。また,携帯型MP3プレーヤーも,SDMIの決定を受けて発売をにおわせた。ネットワーク時代に強いリーダーシップをとるのがソニーとし,最後に「do you dream in Sony?」という新キャッチフレーズを紹介し,講演を終えた。

 ソニーがPDAを作ったら,ソニーがMP3プレーヤーを作ったら,ということで,なかなか話題を振りまく公演だった,と思われる。かつてウォークマンを開発した会社が,MP3プレーヤーをとなればいかなるものが出されるのか,期待は膨らむ。例えば犬をくっつけるとかね :-D 。そうか,PDAに犬は役立たないのかな,役立たないな,きっと。

 バイオノート505やCIも購買欲をそそるものだが,デスクトップのバイオRシリーズも他社パソコンとは一線どころか二線も三線も画している。テレビをバイオRで録画しとけばオンデマンドで見られる,早起こりや巻き戻しも一瞬,画質も劣化しないといいことずくめで,ビデオは要らなくなる。これはベータビデオでの敗戦の復讐か? :-P と勘ぐってしまうが,確かにそこにはきちんと未来を見据えているのが感じられるのだ。




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